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🔶【Jr.ユース】ブラジル遠征日記2017 ~振り返り、これから行くメンバーへの参考~

ブラジル遠征日記2017

7/21

無事にドバイに到着、時刻am6:30
ドバイまでは寝ていればすぐに着いてしまう。長いのはここからサンパウロ。

いきなりだけれど、近くの座席に座っていたメンバーの機内食の食いつき度を見ていると
食が細いのか、日頃、好きなものばかり食べているから口に合わないのか、

パルキに「お前食わねーな」というと「さっき食べたばかりなんで・・・」と。

「さっき食べたって羽田空港の海鮮どんぶり食わせる店でのさっきか?あれってパルキら、
メンバーが店から出てきたのは20時頃だったよな?今、夜中の2時、
あれからどれぐらい時間経過してんだよ(笑)」

ドバイに着くまで2度食事が出た。

ドバイに到着してから機内食をしっかり食べてないメンバーは当然腹が減る。

やはり、マクドナルドを探しに行った(笑)

中には機内食、「パンしか食べてない」なんていうのもいる。

機内食のメニューに『カップヌードルお好きな時間にどうぞ!!』なんて日本語で書いて
あったものだから早速CAに「カップルードル、プリーズ」なんて頼んでる。
しかし、通じなかったのか、カップヌードルは来なかった(笑)

好き嫌いが多ければ、身体も育たないよね。

エミレーツ航空は割と食事いけると思うのだけど。

22日(遠征初日)

28時間かけて無事サンパウロに到着。

健康も良好。感謝ですね。

荷物を受け取るのに時間が掛かり、到着時刻から1時間は経過したかな。

到着ロビーが狭く、人がごちゃごちゃしていて、中々スタッフと会えなかったが、
ようやく会え、現地でプロに挑戦しているメンバーも出迎えてくれた。

17:30既に、空港の外は暗くなっている。

やはり、気温は涼しい、肌寒いぐらい。日本の暑さを思い出すと本当に避暑地に来た
ようだ。帰国してからの気温の差にどれだけ早く身体を夏モードにできるか。

ホテルに到着し、近くのレストランで食事。

ここで初めてメンバーはブラジル食に手をつけたわけだけど、やはり食は細いね。

ジェイは既に眠そう。

早めにホテルに入り、この日はゆっくり休ませることにした。

部屋は4名1部屋。

コンクリート造りで声がよく響く。

1組が丁度コーチ部屋の下にあるため都度、楽しそうな声が耳に入る。

22時就寝なのに、夜中の2時までケラケラ笑う声が聞こえた(苦笑)

こうして、遠征日記を書いている時も、ひたすら楽しそうな声が聞こえてくる。

楽しいよねそりぁね、仲間と10日間以上一緒に生活できるのだから。

修学旅行もせいぜい3泊、高校でもあと数日多かったか。
仲間の家にお泊りしても1日、2日が限度でしょ?

楽しいよね。

でも、それだけでいいんか?って本人達は黙っていればそれていいのかもしれないけれど

色々な責任を背負ってきているコーチの立場からするとね。

これがどう彼らの将来に繋がるのかを真面目に考えなくてはならない心境に
毎年かられるね。

人生生きていて、楽しいことは勿論あるけれど、そうでないことの方が多い。

帰国して、親がどうだった?と聞いて「楽しかったよ」と聞いて単に
「それは良かった」とそれだけを喜んでくれる親だけではないと思うしね。
その他の期待もあると思うし。

楽しくないはずがない。サッカーして、仲間とわいわい騒いで。
見るもの聞くものが新鮮で。

だからいつも試練を与えたくなってしまうんだよね。

明日以降、メンバーの様子を見ながら、プログラムに変化をかけて行くつもり。

23日(2日目)

7:20分朝食、8:00ロビー集合。

案の定、コーチの下の部屋のグループ4名は、夜中の2時までケラケラしていたから
翌日絶対に起きれないだろうと思っていたら、やはり寝坊した(苦笑)

締めないとね。遠足と勘違いしてる奴がまだいる。

遠征1試合目(35×2)

対 パウリスタ・ヂ・ジュンジャイー U15(プロ下部組織/2003年、2004年生まれで構成)

ブラジルの選手達は、学年でカテゴリーは分けない。あくまでも生年月日で分ける。

こちらがU14で毎年行っているけれど、相手は3年生にあたる年代でくる。

そうでなけれは、U13が相手になり、その中には日本で言う小6もいる。

同年代でも体格の違いは大きい。

試合会場は、サンパウロ市内から約40分。ジュンジャイ市

ドトール・ジャイミシントゥラ・スタジアム(14,000人収容)

プロが使用するスタジアムだけにピッチも広い。うちのメンバーが蟻に見える。

(試合結果)

0-8(0-1) 失点/前半4分,後半18分、21,24,26,27,28,33分

GK ブラジル人
CB ブラジル人、リュウキ
SB ジェイ、リョウマ
VO マオ、ユウキ
MF ユアン、マコト(U16)、リヒチーニョ
FW パルキ

相手はほぼ同年代とは言え、体格は高校3年生。見た目を比較すると小学生と高校生。
イメージで言えば、中学1年生が、いきなり高校3年生との試合の場に立たされた感じか。

前半4分で失点するものの、助っ人GKの活躍でこのチームに前半0-1と、スコアだけ見れば
対等に戦っている感じがするが、GKの好セーブ、相手のフィニッシュの精度の悪さに助けられ
ていた。しかし、いつも思うのだけれど、GKが良いとこうも失点が防げるのかと思う。

改めてGKの存在の大切さを感じる。

後半18分に追加され始めてからは、立て続けに失点。体力的にも大分消耗したと思う。

ピッチは広く、相手の歩幅、スピードに対抗する一つ一つの労力は、日本でのそれとは
比較にならないだろう。守備でついて行くとはいえ、一人に対して2~3人がまとめて
DFしてもかわされる。

その中でも、カバーリングしてボールを奪うというシーンは見られた。

ただ、奪っても、仲間のボールを受ける気持ち、アクションが足りないのでプレスが来くる
と簡単に相手にパスしてしまい、一度、相手にボールを渡すとそう簡単には取り戻せない。

こんな時に有効なのはやはりプロテージだ。相手は身体が大きいので、小粒な選手がひとたび
ボールを囲い相手とボールの間に身体を入れてしまえば、おのずとファールを誘える。

プロテージが必要な環境、相手に、プロテージというものが本来どのようなものなのか?
を身をもって感じ、習得していけば、ユース年代でかなり優位になるのだが。

また、毎年のごとく体格は仕方ないとしても、止める、蹴るという技術、更に身体を使う巧さ
の差を痛烈に感じる。

数回パスが回る場面はあるものの相手に殆どパスをしてしまい、相手のエリアでプレーする
シーンがあまりにも少ない。

ユース年代の助っ人が2人入ってようやく相手エリアに侵入できる程度。

まず、通用しない自分を体験する。では、どうしたら通用するようになるのか?を
考える。通用しないレベルを体験できるのは日本では中々ない。

もちろん、チームとして上のクラス、大会に行ければそれなりのレベルに当たるが、
それなりのレベルのチームとやれるということは、それなりに対等に戦えるレベル
同士であるばす。今、全く通用しないレベルで、そのレベルを知れるというのは
それも肥やしになるはず。

だから毎年、通用しない相手とばかりではなく、通用するのでは?という相手とやれる
環境も作っている。違いを感じるということも大切。

午後はサンパウロ市内の散歩でもする予定であったが、メンバーの疲労度を考慮して、

散歩を止めて、身体を休ませることにした。19時には夕食の準備ができていたが、
夕方まで賑やかな声が下から聞こえていたが、その後、ぱったり静かになった。

メンバーの部屋をノックしたが、応答なし。スタッフもホテルに呼びに来たが応答なし。

結局朝まで寝ていた。全員爆睡というやつだ(笑)時差ボケ。

朝までとは言え、前日18時ぐらいから寝ているのだから、当然、目覚めは早い。

下から声が聞こえて来たのは朝の4時頃。

夕べから何も腹に入れていないから、流石に腹が空いているはず。

朝食の予約は8時。あと、4時間待たなくてはならない。

朝早い段階でコーチの部屋のノックをするかと思ったが、一向に来る様子もない。

前日、全員早く寝てしまったものだから、翌日の予定確認もせずそのままにしていたから
こっちから部屋に乗り込んでいった。
前日、食堂からもって帰った軽食をもって。

やれやれ

24日(3日目)

am7:30ミーティング、am8:20朝食 整理整頓。
am10:00 練習(ブラジル人コーチによるもの)
pm3:00 練習(ブラジル人コーチによるもの)
pm5:30 プール
pm7:00 夕食
pm8:15 ミーティング

ミーティングはユアン、リヒ、パルキ、リョウマの笑い声カルテットの部屋で行う。

まず、部屋が汚い(苦笑)

「まず起きたら毛布を畳め!!、下に荷物をごちゃごちゃと置くな!!部屋が汚いぞ!!」

家で何もしていないのが丸出し。目に見える。

ブラジルのスタッフにブラジル人の子はどうなの?と聞くと、

「お金持ちの子は何もしないね、そうでない子は親が厳しくしつけるからちゃんとやる」と。

そういえば、先日、日本で食事した某大学の教授をしているブラジル人先生も、
幼い頃から親から厳しくしつけされたとコメントしていた。だから
日本の大学生を指導していると、なんて甘やかされているのだろうと感じると。

そうだよね。何もしないのは親が全部先回りしてやってあげるから子供は覚えるはずがない。

日本人も中学生から他人の飯を食べた方がいいと思うね。

ずっと親元にいたら、甘えるだけ。

それはサッカーでブラジル留学しているメンバーがそうだとスタッフが言う。

何もしないし、気が利かないと(笑)

逆にスタッフに言った。

「できないから・・・と言ってなんでもなんだかんだ言っても、してあげちゃうから
この連中、何もしなくなるんだよ」って。

そうしたら傍にいたメンバーの一人が「そうそう」と(笑)

「お前は違うんか?」って言ってあげたが。

毎年、遠征に来るメンバーには言っているけれど、親から貰ったお金でお土産を
日本に持って帰ることは誰でもできる。
しかし、お金を支払っても買えない大切なものがいくらでもある。

それを日本に持って帰って欲しい。

25日(4日目)
am 7:00 ミーティング
am 7:45 朝食
am 9:30 練習(ブラジル人と合同練習)
pm12:00 昼食
pm14:30 試合 対 アーグゥアサンタ(サンパウロ州1部下部U14)

今のところ、病気、怪我もなく、問題なくメンバー全員が試合をこなしている。
いたって元気。これは良いこと。

ブラジル人の助っ人も増え、ポルトガル語を積極的に学べる環境下にいるが、
そのあたりではまだ積極性に欠ける。

(試合)

対 アーグゥアサンタU14

0-1(後半20分FK)

初戦とは異なり、ほぼ同年代、ピッチも日本の広さと同等。相手との体格差もさほど大きな
ものでなかった。相手のミスも幸いし、FK一本の失点で抑えることはできた。

ただ、シュートが撃てない。ゴール近くまで行くことはあっても、振り切る前に
カットされてしまう。
ブラジルのゴールが遠く感じる。しかし、撃たなければ何も起こらない。

これは毎年感じるところだ。

また、自ら撃てばそれはそれで得点チャンスにはなるものの
パスを選択してしまう。メンバーの良くないところだ。

日本では中々体験できない大きなモーションのフェイント、揺さぶりはあるに
せよ、スペースも昨日より狭いので、相手の動きに対応できている部分もあった。

特にヴォランチに入っているマオは最後までマークをしつこくし、相手のボールを奪うシーン
も見られた。また、相手にの身体にタックルを仕掛けプレーを難しくさせていたシーンもみられた。

この感覚は日本に是非、持ち帰って欲しい。

日本では軽く足を出すだけにとどまっている中、ここではより通用しないことを肌で感じ、
身体を当てた時に相手が簡単にプレーできなくなるという成功体験をすることにより
身をもって重要性が解る。これが大切。

攻められっぱなしではあったが、パスを回すシーンも出てきた。

26日(5日

am 8:00 朝食
am 8:30 ミーティング
am 9:30 出発(インテルラーゴへ)

ノート提出

湖がある町。

対戦するフランカーナはもともとフランカというサンパウロの中心から数百キロも離れた
地域のクラブであるが、サンパウロにより近いクラブの連盟に加盟する運営できないクラブの
名前を借りて活動している。

バスで片道2時間。途中渋滞や運転手がナビを使えず、道を間違えたりして、
キックオフ時間が遅れた。

(試合)
対 フランカーナ(プロ下部U15) 試合時間/40×2

1-6(0-4) 得点/ブラジル人 後半18分(CK)
失点/前半2,5,11,34分 後半6,24分

強化を考えて35分を40分ハーフにしてもらった。

2002年生まれになると、大分体格が違う、初戦のパウリスタもそうであったが、スピードも
強さもグレードアップする。

まだ、相手プレスを感じると焦って簡単に相手にボールを渡してしまうことが多い。
イージーなミスはここでは許してくれない。一気にゴール前まで持って行かれる。

両サイドからえぐられることが多く、ペナルティーエリアまで侵入されることは
日常茶飯事。

リョウマやジェイ、ユアン、リヒチーニョが相手のスピードに圧倒されるシーンが目立つが、
CBのリュウキ、ブラジル人助っ人、ヴォランチのマオ、ユウキが戻ってカバーしている
シーンもある。

リヒチーニョも相手のスピードに追い付けはしないが、頑張って戻って走っている。
かなり負担が大きいので、ぎりぎりまでやらせて、途中、ブラジル人助っ人に交代している。

抜かれて戻りに帰るだけでも良いトレーニングではと感じる。

外で視ていて相手のスピードを感じるのだから、実際にやっているメンバーは
それ以上に感じているはずだ。

ミスして拾われ、それを戻りに帰る。その消耗で、マイボールにした際に余力がなく
またミスする。悪循環だ。

後半、その中でも、トップ下に置いたマオが相手のペナエリアまで侵入し、ドリブルを
仕掛けてFKを貰ったりし、守備と攻撃に貢献していた。

試合後、相手のコーチがマオのプレーを称賛し、なぜか、審判セットをプレゼントしてくれた(笑)

まぁ、品物がなんであれ、目につくということは大切なこと。

マオの他にリュウキも少しずつ相手の身体に当ててプレーを難しくしているシーンが出てきた。

相手のプレスが弱くなると、少しずつ綺麗にパスを回し、相手DFを崩しているシーンがあった。

こちらのゴールはブラジル人のCKから同じブラジル人が奪ったものだが、

ユアンなどもペナ付近までチャレンジしたのだから、利き足でシュートして終わって欲しい
シーンがあった。

マオには何とかシュートで終わるよう伝え、シュートをミドルからは放ったが力が到底足りず
なんなくGKにキャッチされた。

だた、撃つという意識を持って貰いたい。ペナ付近は中々撃たしてくれない。

ちょっとの遅れでシュートチャンスはなくなる。そこを考えてプレーして欲しいと思う。

40分という時間で、一番苦しい時間帯で最後まで走り切る習慣をつけて貰いたいと思い
相手にお願いした。

明日は強豪コリンチャンス。どんなコリンチャンスが出てくるか楽しみだ

27日(6日目)

am 7:30 ミーティング
am 8:00 朝食
am 9:30 練習(ヴィラマリーア)
am11:30 散策
pm 4:00 コリンチャンス施設見学
pm 6:00 試合 対コリンチャンスU14

(試合) 対 コリンチャンスU14

1-5(1-1)

ナイターの試合。気温は寒いくらい。

前半開始2分、助っ人GKが助っ人FWにバウントキック、DFの背後を獲りそのままGKをかわし
先制点。コリンチャンス相手に他のクラブとの対戦では、逆にこの時間に失点している
ことを考えると衝撃的な先制であった。
しかし、これは現実的にCOJBのメンバーは何も関与していない1点であることも事実。
助っ人の力で獲った1点。

しかし、その後、火がついた相手を21分までなんとか数的有利を保ち守備で持ちこたえる。
22分に同点にされてしまうが、同点で折り返す。
相変わらず攻撃され続けるが、相手ゴールに近づくシーンもあった。

相手は左右から揺さぶりをかけて攻撃してくるが、フィニッシュの悪さ、GKの好セーブにより
我々から中々追加点が奪えない。

しかし、またもや後半22分に追加点を奪われ始めてからは25、29、40分と立てづつけて失点。
耐えきれない弱さを露呈した。

(見解)

1-1で折り返し時、ハーフタイムでは一瞬だけ「初勝利がコリンチャンス?だったら・・・」
とメンバー間では大きなモチベーションになっていたと思うが、それも22分に消えた。

後半途中から体力差が出てきて、失点に繋がってしまうのは結果だけ見れば仕方のない
ことかもしれないが、日本でも、一度、均衡が破れるとズルズルと失点を重ねて、
負けてしまうのは、一概に体力差というもので片づけられないものがある。

今回来ているメンバーで踏ん張れる、負けてもせいぜい2点差、身体を最後までぶつけて
やりきった上での戦いであれば、帰国後、粘るハート、それにより勝利に近づく、という
個々の自信が生まれ、戦力として、大きな刺激になると思う。

ブラジル人だから・・・

U15相手だから・・・

プロ下部だから・・・

諦めという気持ちが、連鎖し、それが普通になってしまうなら、ブラジルまで来て
ブラジル人と、しかもプロ予備軍と試合をすることは、単なる思い出作りで終わって
しまうだろう。

サッカーというスポーツも、どこかで、苦しい時間帯に人よりも走り、踏ん張った時に
勝利や接戦というものが見えてくる。
この勝負に本当に勝ちたいチームが勝つ。

周囲が諦めムードになっている時に、自分が更に引っ張る余力をその時点で持ち備えて
いるか否かは、日頃の苦しい局面の時こそ頑張れている自分があって初めて
それが発揮できると思う。

それが、夏休みの2部練習、木曜日の走り込み時。ただ、走らされるだけでは
そのハートは芽生えない。勝利のために、相手を上回るために・・・
目的は何でもいい、強い思いをもって取り組む姿勢が身体に変化をもたらす。

人よりも練習し、時間を掛けているのに、勝てない悔しさ。

自分よりも上がいるという現実を知り、それを糧に日頃から踏ん張れる者が苦しい
試合を制することができる。

苦しい時に頑張ってない仲間を鼓舞する自信、勇気があるか?

色々なものが試されているということを忘れてはならない。

28日(7日目)

am 8:00 朝食
am 9:00 練習(ヴィラマリーア)
am10:30 めぐまれない子供達に品物贈呈
    交流ゲーム
pm 3:30 試合 対 ジュベントスU14

午前中に恵まれない子供達が集まる福祉のサッカークラブにて
色々な方々からご提供して頂いた使わなくなったスパイク、古着等を贈呈しました。

毎年、本当に喜んで貰っています。関係者の方々は大変感謝しておりました。
ありがとうございます。

対 ジュベントス 40×2本
1-5(得点/マオ、後半15分) 失点/前半2分、35 後半3分、5分、36分

毎年、ジュベントスU15には二桁スコアで敗戦している。
今年は、U15がリーグ戦にて2次リーグに進出できなかったことでU15は解散し、来年のチーム
U14が相手として立ちはだかった。

ジュベントスは決してビッククラブではないが、常にハイレベルの選手が所属し
選手層は厚い。今年の1月に開催された全国大会(U20プロ下部クラブが集結)で
準決勝でコリンチャンスU20に敗れたもののベスト4と強豪。

常に優秀な選手を国内外に輩出している育成の名門である。

COJBのブラジル部門でも選手が所属しているクラブとして関係も深い。

GK ブラジル人
CB リュウキ、ブラジル人
SB ジェイ、リョウマ
VO ユウキ、ブラジル人
MF リヒチーニョ、マオ、ユアン
FW パルキ

フランカーナ戦でトップ下でまずまずのプレーを見せたマオをトップ下で起用。

技術の高いジュベントス相手に左右両サイド、時には中央からも攻撃にあう。

後半15分、マオがジュベントス相手に待望の初得点。

今後の自信に繋がると良い。

29日(8日目)

am 6:30 朝食
am 7:00 試合出発
am 9:00 対 バルセロナU15
am11:00 サンパウロ州リーグU17観戦「ジュベントス×ジョゼボニファーシオ」
pm 5:30 全国選手権(プロ)観戦「パウメイラス×アヴァイー」

対 バルセロナU15(25×3本)
0-2(失点/4,13)
0-0
0-3(失点/8,14,20分)

またもや開始4分に失点。毎年感じるが、日本でもあるように、立ち上がりの悪さは
こっちに来ると余計露呈する。

バス移動して、到着してアップし間もなく試合になるため、
日本の時のようにみっちりとアップする時間はない。
ブラジル時間のペースで試合を始める。
これは敢えて、日本の時のようにきっちりと同じようなペースで準備をすることを
要求していない。

郷に入っては郷に従い、日本から来るメンバーが敢えてそのような状況でもしっかりと
心の準備をして試合に臨むということを学んで欲しいからだ。

オンとオフの切り替えが遅いということは毎年、どのメンバーが来ても指摘していること。

ブラジル人はこの切り替えが早い。

先ほどまでへらへらと思ったら、試合モードに突如入り、我々を圧倒する。

これもサッカーが生活に直結しているからであろう。

変な例えになるが、付き合いでへらへら飲んでいた社会人が、翌日の仕事になると
ガラッと気持ちを切り替えて仕事をする、何故なら生活があるから。

生活が直結すると、いつまでも普通はへらへらしていられないと思う。
どこかでピリッとするものだ。でなければ、己の席はなくなる。

どこで切り替えるのか?を若いこれからのメンバーには学んで貰いたい。

試合の話に戻すと、6試合目になるが、U15相手になると、体格が違い、中々対応しきれない
部分がある。ただ、スペースを埋めて、数的有利の状況を作り、ボールを奪いに行くと
やはりボールを奪えている。ただ、ここで問題なのは奪ったあと、
焦ってまた相手にパスしてしまうからまた攻撃されてしまう。

この辺は、また色々な課題がある。

毎年これもそうだが、ブラジル人選手と日本人選手の違いの中で、試合中、
喋っているか否か。一瞬しかないチャンスの中で、ボールを要求しない、黙ってプレー
している時は、ボールを持った者が出しどころを失いパスミスに繋がる。

喋らないなら、喋れるようにゲームを通じながらそれを習慣にする。
サッカーを知らないなら勉強させるし、どこで声を出し要求するのか?もゲームの中で伝える。
お互いどうしたいのか?

何が声を出すことで、何が要求することなのか?

判らないならその訓練をとことん徹底する。

黙る=自信がない

これも考えられる。自信がないなら自信をつける。自信がないなら人一倍練習して
自信をつけていくしかない。

この度のメンバーも技術的ミスはもちろん多いが、そのミスはコミュニケーション不足から
重なっているように思う。

このことは毎年ブラジルで思うこと。

このようなイージーなミスをすれば、日本では助かるものの、ブラジルでは
直ぐに失点に繋がる。

試合前、ハーフタイム、試合後はメンバー同士で話をしているシーンは窺うが、
肝心なのはボールが動いている試合中の会話。

これが苦手。お互いミスをしても、責任の所在が判らないまま、うやむやにして
次に行っていて、また同じミスをしている。

表面的にはミスのなすりあいはしていないが、心では『俺のミスではない、彼奴が悪い』
と思うシーンも多々あるだろう。

サッカーはその持ち場持ち場で、各々がしっかり仕事を果たさなくてはならない。

誰がかサボればそこから歪がかかる。

持ち帰って欲しいものは沢山あるが、これもその一つ。

(サンパウロ州リーグU17観戦)

時間の関係上、後半40分しか観れなかったが、後半だけでもメンバーに見せたかったので
試合後移動。ジュベントスのホームグランドにて。

日本の高校の試合を拝見してこの試合を観ると一言でます強さが違う。
このままの状態で、日本の高校生と試合をさせてみたい。
また、J3や大学のチームとの試合も観たくなる。

この年代なのでよく走る。走る中で、まだミスは目立つものの、技術の質は高い。

球際も日本の高校生の試合とは全く違う。

こっちのU17の選手はさらに生活に直結している。日本の高校生の試合は親の観戦が
多いが、ブラジルのこの年代の観戦は親はどこかで観ているのだろうが、
クラブのファン、辛口ファンが多いため、緩い試合ができない。

この年代でも軽率なプレーする度に容赦ない怒号が飛ぶ。
だから選手達は緊張感がある中で、緩慢なプレーなど出来ない。

日本のレベルは向上しているとはいえ、まだまだこの試合を拝見しても、日本は物足りない。

これらの環境が変われば、日本はもっと海外にアピールできる選手が育つのだろうね。

来るたびにそう思う。

30日(9日目)

am 8:00 朝食
am 8:30 ミーティング
am11:00 散策(東洋人街/日本市場)
pm 1:00 昼食 シュハースコ(肉料理)
pm 3:30 サンパウロリーグU20「ジュベントス×コリンチャンス」観戦

U20このクラスはほとんどがプロ契約をしているが、カテゴリーはプロの一つ下のクラス。
1月のU20の全国大会ではコリンチャンスが120プロ下部クラブ、全国大会のチャンピオンで、
ジュベントスは同大会のベスト4。

サンパウロ州U20、1部リーグは4ブロックに分かれ全48クラブで争うレベルの高いリーグ。
このブロックの暫定首位はパウメイラス、その次にコリンチャンスがつけている。
ちなみにジュベントスは8位。全国大会で活躍したメンバーの多くは、プロに昇格し、選手は
既に入れ替わっている。

コリンチャンスの注目選手は背番号10番の日系選手、ファブリシオ、U20のブラジル代表だ。

ジュベントスのホームスタジアムは色々なカテゴリーが使用しているので、ピッチ状態は
決して良いとは言えない。相変わらず。

そのピッチ状態でも、しっかりとプレーするのがブラジル人選手の長所でもあるだろう。

U14のメンバーには、この試合を観て、色々なことを吸収して自分のものにして欲しいと思う。

選手のボールをインパクトする時の音。

ファーストコントロールのボールを置く位置。

コンタクトプレーの強さ。

キックの精度。

身体の使い方の巧さ。

ポジションの取り方 等。

前日のU17の試合、U20の試合、そしてプロの試合。生憎、U15のリーグの観戦はできなかったが、

日本では中々観ることのできない参考シーンは沢山あったことと思う。

31日(10日目)

am 8:00 朝食
am 9:30 散策(スラム地域訪問)
pm 1:00 昼食
pm 4:30 試合 対 ADグゥアルーリョスU13

この日の注目プログラムはスラム街散策。

危険、何かあったら・・・と日本の感覚からすればそう。

最初、ホテルからより近いスラム地域をバスから見学したが、
どれも自治体が改善してきている地域であり、あまりメンバーに伝わりにくいと思い
バスの運転手に提案したところ、丁度、運転手が、スラムに近い地域に住んでいて、
知り合いも多く、まさに『スラム街』という場所を知っているということで、30分ぐらい
バスで行った地域に案内してもらった。

近くに着くと、まさに、日本でブラジルのスラム街が映像にて紹介されているイメージ
のスラム街、巨大スラム街、リオにあるものの小さくしたバージョンが目に入って来た。

バスで回っているだけではサファリパークと変わらないので、バスから降りて
メンバーにこれもしっかりと自分の目で体験させたかった。

あまり、長い間ブラジルに住んでいて、スラム街の人達とサッカーをしたことはあったし、
しばらく、近年ではでは貧しい施設には訪問しても、
まじまじとスラム街に潜入したことがなかったので改めて凄いと感じる。

流れの悪い、ヘドロが溜まった川から異臭がする。

その川沿いに不造作に家や飲食店など商店がならぶ。

蟻が住みかとして山を作り、蟻御殿を造るかのように、やはりスラム街も整備されない
山に次々と住みかを造って暮らしている。

運転手はこのスラム街に知り合いが多く、歩く度に話しかけられていた。

運転手に聞いた。

「ここに住んでいる住民は最初どのように電気や水道を引いているの?」

(運)「自治体が負担したり、中には電力を違法に引っ張って電力や水道を開通
させているんだ」と。

自分達が生きて、暮らしている世界が普通、もしくは普通以上のものだと
するならば、世の中にはそうでない人達もいるということをしっかりと目で確かめて
何かを感じ取って貰いたいと思ったし、自分達が使い古して本来ゴミ箱行きなものを
世の中には必要としていて、喜んでくれる人達がいるということ

また、それを簡単に手に入れられる自分達とそうでない人達がいるということを
この多感な中学生期に感じて貰いたいと思ったから
わざわざここに拘って、バスで時間を掛けて訪ねた。

冗談交じりに、運転手の知り合いが沢山いるならば、一日ぐらいここに
交流として、ホームステイもありではないかな?と私は言った。
また次回はここにも直接、物品を持って来て、交流したいと思った。

関係者が話していた。

ブラジルでは、表向きは社会貢献、貧しい人達を救うとして、色々な物資を集めて
配布しているとしているように見えるが、それを売買に利用したり、己の利益を
目論んでいる人間もいると。
偽善めいた行為も横行しているという。

ここに住んでいる人達は物質的にはもしかすると幸せではないのかもしれない。
しかし、本来、人が失ってはいけない明るさ、日々を必死に生きる力強さを
感じる機会にはなるかもしれない。

いかにして自分達が恵まれた国、環境で生活しているか?を振り返る機会になるのてはないか?

今、与えられている生活は感謝しつつ、このような環境に触れ、振り返ることは
いくらでもあるという気がする。

(最終試合)

対ADグゥアルーリョス。
25×3本(17時キックオフ)

正直、遠征試合唯一勝てそうな試合であったが、
この試合も勝つことが出来なかった。お馴染みの立ち上がり5分以内の失点。
この失点は最後尾の助っ人ブラジル人が余計に持って奪われたものだから
事故として処理するけど散々助けて貰っていたから責めれない。

相手はU13主体でレベルも6試合のレベルと比較するとかなり落ちる。
いくらかパスは回せるが相手ゴールを脅かすには遠い。
もちろん年下だから相手エリアでプレーする回数は増えたがしっかり
シュートらしいシュートで終わることはない。
力強さというところに焦点を置くならば物足りなすぎる。
個として力強さがあるチームはゴールする可能性は高く勝利率も高くなる。
1点奪うことに労力を費やすチームはよほど守備力を強化しないと勝つ可能性は低い。

これで試合すべてが終了した。

それにしても勝てないね。毎年・・・。

プロ下部でなければ、1つぐらい勝てるのか?

大量失点にならなかったのは助っ人GKにかなり活躍してもらったということは間違いではない。

ブラジル人相手とは言え、1つも勝てないという現実に対してどれぐらいの悔しさがあるか?は
やはり先に目標が明確にある者とそうでない者との差は歴然だろう。

8/1(11日目)

am 8:00 朝食
am 9:00 ミーティング
am11:00 散策(サッカーミユージアム見学他)
pm 8:30 空港へ(帰国)

早いもので遠征最終日。
午前中、最後の練習用にグランドを借りていたのだけれど、メンバーは社会見学と
買い物を希望したので、それを受け入れ、スタッフと出発。

本当に毎年買い物が好きだよねって思う。

くれぐれもお金を出して買うお土産ではなく、お金では買えないものを日本に持って
帰国してくれよって何度も言いたい。

8/2日 機内

8/3日 成田着

無事に帰国。怪我、病気ゼロでなりより。

(遠征後記)

毎年遠征を実施していて、
多感な時期に自分の足で、目で、肌で異国にて感じることは大切なことだと思う。

メンバーにとっては最高の時間であることは言うまでもない。

一人ではなく、仲間と10日以上も一緒に生活し、好きなサッカーをし、
黙っていても食事は出る。移動も電車ではなく、専用のバス。

生活だけ見ればプロ選手と変わらない。

10日間前後の夢タイムと言っても過言ではない。

その夢の時間を、帰国=現実になった時、どう生かして行けるか?が鍵となる。

そう思えばある意味、ブラジルは夢を拾いに行く場所なのかもしれない。

帰国した時、今までと違う自分を作って行く。

行って終わりなら、単なる思い出で終わってしまう。

お金を出せば世界中どこへでも行ける。

しかし、何を持って帰国し、現実の生活に生かして行くのか?

これは、とても大切なことだと思う。

前述したように、お金を出せば誰でも行ける。しかし、どう生かすかは当然個人差は出る。

人はどこへ行っても成長できると思う。大切なのは場所ではなく、行く者の意識の問題。

帰国後20日過ぎて、メンバーが現地で書いた遠征日記、ゆっくり読み返している。

一人一人に私なりのコメントを書いて返却しようと思う。

しかし、改めてノートを確認すると、あれだけ日記を書く時間を与えても、5日目で終わって
いるメンバーがいた。
途中で帰国したのか?って感じだ(苦笑)

このメンバーは果たして帰国して20日以上経った今、6日以降のことを明確に日記に
記すことができるのであろうか?

難しいよね。日々、見ようと思えば見たもの、体験したものなどを事細かく書けるけど
無理やり思い出して書いても抽象的になってしまうのは目に見えている。

もしかすると、ブラジルまで行ける、行ってみたい、実際に行動できるのは
この機会だけかもしれない。

たまたまCOJBがブラジルとの繋がりがあるから行くけれど、そうでなければわざわざ
行くかだ。多分、よほどでない限り行かないだろう。

だからこそ大切にして欲しい時間。

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