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【サンパウロFC戦】
U−12(0−4)、U−11(3−6)といずれも敗戦ではあったが、子供達にとっては物凄い良い経験になったはず。
何しろこのサンパウロFCとは日本人は勿論、全国のブラジル人や指導者までが自分の存在、指導力をアピールしたいし、一度はサンパウロFCと試合をしたいと思っているし、指導したいと思っている。
勿論、簡単には試合して貰えないし、チャンスもない。
今回COJB/CAJ/ダマスコ合併チームを指揮したコーチのアクションが物語っていた。
まず通常ならサンパウロFCと試合をする機会は訪れないと解っているからこそ、「今野杯(別掲載)」の選抜チームを連れて行くことを懸念していた。
要は、自分のチーム慣れ親しんだメンバーだけでサンパウロFCと試合がしたいのだ。
サンパウロもいつもずっと同じメンバーで試合をしてきているのであるし、体つきも、技術も、戦術もしっかり鍛えられている中で、こっちもそれ相当のチームでいかなければコーチ自身の指導力も疑われると。
サンパウロ戦に鼻息が物凄く荒かった。
最初の試合は対サンパウロU−12。
集合写真で見ると判るが、身長180cm既にある選手もいる。

顔はあどけないが、子供と呼ぶには首をかしげてしまう。
余談だがこの上のU−13には185cmのGKがいた。
結果だけみれば4点で済んだが、内容は遥かにサンパウロが上回っている。
本気を出す必要がなく、相手にとっては当たりのない相手に観ていて思えるくらいのプレーぶり。
勿論、ふざけて手を抜いたプレーをすればコーチから雷が落ちるのが解っているから自分達のペースは守ってプレーしていたが、明らかに本気ではなかった。
日本人の選手より遥かにワンステップが大きく一瞬でかわされてしまう。
手も足もでない。パスを綺麗に繋げて、余計なプレーは一切しない。
足元にボールを置く位置がしっかりとしているからタイミングよく味方のFWにパスが辿り着く。
そういえばと、試合の解説をしていて思い出した。
鹿島所属で昨日広島戦でデビューしたダ・シルバが鹿島で練習試合をするというので観に行った時、味方の選手との息がまだ合っていないなと思っていたけれど、勿論それもあるが、日本人の選手って足元のコントロールでまごついたり、走っている選手をしっかりと見ながらパスだせていないからタイミングが合わないということを、サンパウロの子供を見てスムーズにそれが行われているのを観て分析した。
単に、息が合わないだけではないということを。
それをダ・シルバの練習試合を観て「たいしたことない」と言っている日本人の観る眼のレベルの低さにも驚く。たいしたことない奴が世界一のチームで16歳でプロ契約できるかといいたいよ。
要は、鹿島の選手と彼では育って来た環境のレベルが比較にならないということ。
過程の差は大きいよ、やはり。
明らかに、彼のタイミングでボールを出せるレベルの選手が特に鹿島のサテライトレベルの選手ではいないということになる。
話は戻るけれど、U−13の選手が隣の狭いグランドでツータッチをしていた。
しっかりと形になっているどころか目的ははっきりしている。
あんな中学生、日本どこを探してもいない。
ということは既にU−12の段階でそれらのことがしっかりと出来ているといことになる。
一人前のツータッチゲームだ。

シンプル極まりない。相変わらずサンパウロの指導者は黙って子供がプレーするのを観ていた。
逆にこっちの指導者は「ああしろこうしろ」と1人で興奮していた。
この時点でこのコーチのレベルは窺えた。
シルバが雑誌で「基礎の繰り返し、創造力に任せる」といっていたのを思い出し、今回も「この中からカカレベル、ペレレベルは既にいるか?」とうちのスタッフが聞いたら彼はこういった「この子達はここにボールと遊びにきている。そういって強い要求はしないようにしている」「遊び」というと語弊があるが、彼のいう遊びは「創造性を養う」ことであり、ふざけることではない。
ここはおのずと競争に勝てない場合は投資の権利を剥奪されてしまうシステムであるから、選手に向かってどなりつける必要などない。
選手自身が解っているんだ。
選手が「遊び」「競争」「努力」に勝ってに向かっていく。
コーチが仕向ける必要などない。
何故なら、彼らの後ろには何万人と後を列に並んで待っているのであり、枠があるのだから。
U−13の選手が挨拶してきた時に感じたことだが、しっかり我々の眼を見て握手して帰った。
日本の中学生とは雲泥の差だなと思った。ちなみに中学一年生。
この上にはU−15以上もあるのだから層は厚い。
今回、リベルタドーレス杯決勝で同じブラジルのチーム、インテルに負けてしまったけれど、次々にタレントが生まれてくることに圧巻である。
その秘密が下のカテゴリーを見ればわかる。DVDにきっちり収めてきた。
本来、写真撮影やビデオ撮影はここでは禁じられている。
関係ない人間も立ち入りできないほど厳重である。
こんな経験をより多くの日本の子供達に体験させてあげたいと思っているけれど、中々地球の裏側なだけに難しい。
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