COJBブラジル遠征U-12
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ホームステイ

帰国〜

【恵まれていない子供達が集まるサッカースクール参加】

普通に生活できる国で育った子供が、一方そうでない環境例えば、冷蔵庫がない、勿論1人部屋などお洒落なものはない、コンクリートの上に汚れたマットを敷き兄弟が寄り添って寝る。
学校は市が運営している授業料がない学校に通い、三度の食事どころか二度もまともに摂る事ができない家庭の子供が集まるスクールに日本の子供達は参加した。

4名は何を感じたであろうか?
ある意味、将来の夢、目標は世界共通だと思う。
しかし、その目標をどうしても達成しなくてはならない理由の度合い、これは自分のためだけでなく、子供達の家族の生活をも見据えた目標。
「自分はサッカーが好きだし、できればプロになりたい」という「できれば・・・」という曖昧な言葉は前者にはない。どうしてもならなくてはならないのだ。
人間、どうしても手に入れなければまともな生活(三度の食事を摂れるもの)ができないという環境に観を置くと、どのようなことを幼少の頃から考えていくのであろうか?
大人がとやかく言う必要はない。生きるために自分で物事を考え行動していかなくてはならない。
彼らには「研修」なんていう猶予はない。
彼らからサッカーを奪ってしまえばたちまち麻薬、窃盗など犯罪に手を染めてしまう環境にいる。
だから周囲の大人が働きかけて、サッカーで人間形成を図る。
ブラジルにはサッカーに掛けては特に優秀な才能を持った選手が多い。
しかし、その優秀な人材の中からさらに生活の安定を求めるべく、頭一つ出ようと考える。
例えば、監督やクラブ役員に好かれる。
媚を売るというものではないが、ブラジル人特有のジンガ張りの対応で何か特徴をアピールするために自分より立場が上の人間に対して、自然に本能として対応を覚え可愛がられる。
一方、勿論その逆もいる。
しかし、そのような人材はよほどの突出した能力を持っていなければ、持ち上げられず、才能あるのに劣等組の渦に消えていく。

子供の頃から環境により、このような術を身に付けていってしまう。
優れた環境から一つ頭をだしていく術はスポーツの世界に限っても大切だと思う。
貧困から脱出するために子供は考えるのだ。
また貧困でなくても貧困な環境で戦って来た人間と戦い、中流の生活をする子供も負けじと戦い強くなる。
それがACミラン、元サンパウロFCの生え抜き、「カカ」がその一例だろう。
日本人は皆が普通過ぎるのかもしれない。
サッカー選手にならなくてはならない必要性の度合いが大きく違うのかもしれない。
単なる夢なら挫折したら諦める、その道から逃げることだって出来る。
しかし、生活にそのまま直結してしまえば、簡単に逃げることは出来ない。
要は、貧困から這い上がらなくてはならない人間、一方貧困ではないが貧困な人間と同じ目標を持ち同じ環境で競争する。
サッカー自体の能力プラス、監督、クラブ関係者、代理人などから好かれるための営業能力なども含めて。

このような根本を今回子供達に伝えるには時間が足りなかったが、紛れも無く自分達より生活環境が不備でありながら明るく、眼が輝いていたということだけは伝わったのではないか。


前日、サンパウロ戦で足の調子が悪かったRは「痛い」といいながら、積極的にコーナーキックを蹴りにいったりして目立っていた。「あれっ、お前足痛いのではなかったっけ?」R「んっ、少し痛かった」 コーチ「その割には積極的だったな?」R「・・・・」
この恵まれていない子供達が集まるサッカースクールに今後も何かで関っていきたい。
お願いですが、使わなくなったサッカー用具、私服で捨てようと思っている方々、事務局やコーチ陣に一言声を掛けて頂けると大変ありがたいです。私がブラジルへ行く時にこのチームへ持っていきます。

【ホームステイ】

本来、2人1組で1家族にホームステイする予定であったが、Rが1人でホームステイしたいといい始めたので「本当か?じゃあ1人で行ってみるか、ではKとYは一緒と決まったからTはどうしたい?」
「1人でいいか?」T「えっ、1人?」何か嫌そう。
「ではTはコーチとホテルで密着マークだな?明日に持ち越そう」といったが、結局3家族にホームステイすることになった。
Y、Kはチームのコーチ宅、Tはサンタ・イネースチームコーチ宅、RはFMラジオ局のディレクターダマスコチームの子供の家。
1軒1軒訪ねてみると、どれもいい家ではないか。
特にTの泊まる家は二階建ての綺麗な家。
ちょっと綺麗にはまり過ぎたかな?と思った。
ここのお母さん、とにかくよく喋る。
二言目には息子の自慢話。
ビデオ解説していてホームステイさせて貰ったので合間に隣に座ったら、喋りまくるので驚いた。
いい人だけれど。ブラジル人は特にお喋りだ。

「子供達は何が好きなの?」と聞いてきたから「食事を合わせる必要はないですよ、普段のままでいいのです。ここではあなた達が日本人に合わせるのではなく、日本人があなた達に合わせますから」と。
物凄く気を使ってくれるので大変ありがたいのだけれど、あまり親切だと彼らのためにもならない気が少しした。

Rがいった家族もRに大変気を使ってくれた。
家主「歯ブラシは?」R「なくした(指さし会話手帳を持参)」買って貰ったらしい。
なにせ言葉数が少ないならお互い迷っていたけれど、昨日の印象と一夜明けた印象とでは大きく変わっていた。
「Rは非常に可愛い。いい子だ」と「今日はどうする?もう泊まらないのか?」と心配してくれていた。
別れ際に必ず「R、お前の家族にくれぐれも宜しくな」と何回もいっていた。
親切なブラジル人、ありがとう。
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