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【帰国日】
PM8:00相変わらず慌しい。 シャツ工場見学→スクール参加→買い物→荷造り→カポエイラ→買い物→PM7:00サンパウロへ→PM10:25日本へ出発

最後の日まで当然プログラムがぎっしりだ。 スクールのシャツを製造している工場を訪ね、ユニホームも販売しているため子供達は嬉しそう。 値段もオフィシャルのものより数段安いからお土産に購入していた。
昨日のサンパウロFC戦は本来1試合のみの予定を2試合にしたため、本日の対ジョンソンクラブとの試合は中止にした。 当然子供達には了承済みである。 ただ、新しい予定に午前中、恵まれていない子供達が通うサッカースクールに参加し、昨日の試合の疲れをクールダウンするように、このチームのトレーニングに参加し、ツータッチゲームを楽しんでいた。クラスはU−10。
私は「やはりこのクラスでもしっかりツータッチゲームをさせているなぁうんうん」と頷いていた。
【空港】
空港に入るとなんと大勢の人がいるではないか。 チェックインを済ませCOJBブラジル恒例の「マクドナルドランチ(帰国する人が払うというもの。
 理由は余った半端なレアルを使い切るため)」へ向かう予定が何となにやら長蛇の列が・・・。 聞くと、国際線の入り口、要は通関するのに物凄い人。 ブラジルに初めていってから今日まで20年になるがこんな体験は初めてだ。 アナコンダのような長い列「これ飛行機乗れるのかよ!!」と少々心配になったが、チェックインもしているしまさか置いていかないだろうとも思っていた。 子供達連れてまさか長い列を並ばせるのもなぁ「お土産買いたい、レアル凄く余ったし・・・」といっているし、「よし、まずはランチだ!!」子供達はジュースだけ飲んでFCの選手とお土産買いにいった。PM9:15。
一度どこかへ行かせると中々帰って来ない。 「あいつら時間見て行動しているのか?」と独り言。
PM9:50本当は既に列にいなくてはならない、なにせ出発は10:25だから。
通関入り口付近で、航空会社の係員を待つ。通関入り口にいつもごっつい連中がチケットをチェックするが係員が到着して「おい、こんな列で飛行機乗れるのか?」と聞いたら「列に並んで待っていろ!!」と言って来た。スタッフが「子供の1人が気持ち悪くなったからこっちで座ってる」と軽くいったらそれが通ってしまい、子供達に通訳したら笑っていた。 得をするとっさの嘘をつくのが上手いブラジル人。 しかし、時に見え見えのしょうもない子供のような嘘をつくブラジル人もいる(笑)
係員が入り口の管理人に「子供がいるから入れてもいいか?」と質問したら「駄目だ、子供でも乳飲み子や抱っこしないと駄目な子だけ」といった。 「なんだそれ、さっきから子供、入ってるだろ」と文句いっていたが。
いよいよ出発15分前。最終搭乗アナウンスになったらしい。 トランシーバーで係員が機内とやりとりしている。 入り口の管理人にとっては航空会社の客が飛行機に乗れようが乗れまいが関係ないという構えなのだろう。 通関の中に入っても相当人が並んでいるのであろうな?と予想した。
もう一度係員が管理人に「列を切って途中から入ってもいいか?フライトがぎりぎりなんで」といったら
係員が「子供がいるからいいよ」といった。 「あれっ、さっきは?」と思ったがそんなこといっている時間はない。
通関内に入った。 「何だ、そんな人たくさんいないじゃないか?何のためにあんなに並んでいるんだ?」
何とかワープして乗れた。 さっきのやりとりをカピトンTに説明したら笑っていた。
【機内アトランタまで】
さぁいよいよ出発。「あれっ、席が2組別々だな」気がついたらまたRがコーチと2人席だった。
あとの3人は左列の後ろで全然様子は見えない。 どうやらRはコーチとずっといなくてはならない存在だったのかもしれない。 そしてまた真ん中の席。いい加減可愛そうになった(笑)
とにかく混んでいる行きも帰りも。 そして何故か日本人が多い。 夏休みでブラジルへ遊びにくることはないとは思うが、おそらく商社などに単身赴任できている父親に子供を奥さんが連れて遊びにきているパターンかもしれない。 アメリカから日本人が多いのはいつものことだが、ブラジルから日本人が多いのは違和感があった。 今回はコーチが窓際、Rがど真ん中席、そして通路は一般のおじさん。
窓際は嫌いだ。 トイレに立つ時、ストレッチをしに行く時、一々立って貰わなくてはならないから。
落ち着きのないRはアトランタまでは何とか頑張った。 夜だし、9時間半のみのフライトなので早い。
寝てれば直ぐ着く。問題なのはアトランタ−成田だ。距離が長い、しかも昼間である。
【アトランタ空港にて】
無事到着、AM10:25。通関も問題ない。 が、Yが最後にやってしまった。今野塾はまだ終わっちゃいない。油断するなよ4名ご一行様!!
お喋りYはいつかやるとは思っていた。 アメリカの入国審査でサインした後、パスポートケースをテーブルに置き去りにして係員に紙を渡しにいってしまった。 すぐさまコーチは取り上げて、とぼけた。
「あれっあれっ?」Yは無いことに気づき探している。 コーチ「どうした?」Y「ケースが・・・」
コーチ「なんだ?なくしたのか?」Y「ちょっとあっちに戻って見てくる」コーチ「あっちに戻ってもあるわけないよ、ここにあるのだから」意地悪なコーチと思ったでしょう?皆さん。
いつもアンテナを張っていること。 飛行機の中でボケーっと寝ていたものをいつまでも引きずらない。
人がいるからただ付いていけばいいと思い、油断する。 お喋りしていて、気が散っているから大切なものを忘れる。自己管理なんです。 集団で旅行していても。今野塾はまだ続く・・・。
通関を無事通り、待合ゲートへ。アトランタは待合3コースある。左、中央、右と。
コーチ「さて、どこのゲートで乗り継ぐんだい?」子供達「えーと」コーチ「何だ?コーチにいつも任せて歩いているから搭乗カードの見方も覚えないんだよ」子供達「・・・・」コーチ「よし、それではこれからここで『かくれんぼ』しよう、コーチはゲートに先に行ってるから自分達で来いな。まだ出発まで時間はある。いまからこの柱によりかかり目隠しして50数えてからスタートだ」
コーチは柱に隠れて彼らの様子を見ていた。自分でカードを持って歩いている。
行きにいったゲート、要は正しいゲートの方向を行き始めていて、コーチを見つけた。
皆カードを持ち、ゲートの番号を当てて方向が定まった。Kは「いや、こっちかな?」と。まだ迷っていた。 しかし、「この店あったし・・・」と記憶を思い出しゲートへ。 ゲートにはアトランタ−成田と書いてあった。 正解!!自分達で来れたではないか!!1人で歩けるのだ。もう少し意地悪して1人1人やれば良かったと後悔しているコーチはまさしく意地悪だと思う。今野塾はまだあるんだ。
「油断するなよ笑えるカルテット!!」
待合ゲート。今野塾最後のミーティングになるだろう。子供達にブラジルの感想を聞いてみた。
R、相変わらずコーチが話している時もボールをいじったり、そわそわして落ち着きがない。
全てのミーティングで、じっとしてコーチの話を聞いていたことはない(苦笑)
ホテルではボールペンで日記の地図を塗り潰していたりしてカピトンTが時には同年代のKまでもが「おい、やめろよ!!話している時に」と。
そういえば、RとYの車内移動中の口喧嘩も楽しませて貰ったなぁ。Rは一度に3人敵に回す。
体外、注意されたのを負けじと言い返している。R「お前、寝てんじゃねーよ」Y「お前だっていつも寝てるだろ?」Rのこの性格がサッカーの時に発揮できると面白い。でも決してDFは駄目。組織を破壊する(笑)自由気ままなFW、攻撃が合っているな。
「それで4人の感想は」って?要は「楽しかった」ようです。
【アトランタ→成田】
アトランタ空港のトランヂットルームで3時間半ばかり待ちようやく飛行機へ乗り込んだ。
これからの距離の方が12時間半のフライトで長い。Rがまたコーチの真横の席になった。 コーチはいつも機内では仕事をして時間を潰すため時間は苦にならないが、流石にRは退屈そうだ。 従って、席を離れてしまったいつも固まって座っている3名の内、同じ年のKにRと替わってあげてくれといったらKは気持ち良く席をRに譲ってあげていた。 Kは早々コーチの横で遠征日記を開き、遠征の中身をテーマに分けて書き始めていた。 そうだよ、日々のスケジュールは異なり、感じること、吸収することも違うはずなのに皆一つの文面で簡潔してしまうのはあまりにも勿体無い。 子供はあまりそんなことは深く考えないから全部まとめて一色単に日記を書いてしまいがちなので、一つ一つテーマを考えて題名を作って貰った。
すると書くことも増えるし、内容が濃くなる。視野も広がるはず。 「何時に起きて、飯食って、ブラジル人と仲間になった、楽しかった」という感想を日ごとに分けて書いても仕方ない。
子供達も流石に長旅の中で、考えるようになった。 1人は足元の床でまるでベッドのように、1人は座席の2席を使いベッドのように使って悠々寝ているではないか。羨ましい。
狭い空間の中で、自分がいかにして体を休め、枕の置き方を探りベストポジションで快適に持っていけるか、長旅は眠れないと辛いから。
【成田空港で】
長旅、お疲れさん。 飛行機は無事着陸したよ。神様ムイトオブリガード!!
子供達も流石に安心した様子。入国審査を受ければあとは荷物を受け取るだけだ。階段を降りいざ荷物のあるところへ。すると荷物の係員の人がなにやら「K様、K様」と呼んでいる。
何だろう?と聞いてみると「パスポートを落とされませんでしたか?」と。
確認するとなんとパスポートにKの写真が貼ってあるではないか!!最後にやっちゃった!!
帰国のハンコを押して貰った後、安心してパスポートを落としたのだろう。いやー最後まで油断ならぬ遠征だった。税関を通り誰も問題なくクリア。
後は家族の迎えるゲートをくぐるだけ。正面に陣取り早速写メールを撮っているお母さん方。
ご家族にとってはこの10日間短いようで長い日だったのではないかと思う。
1人1人思い思いに感想を端的に話す。すると最後のRから涙がポロリ。
家族と対面して安心したのだろう。よく頑張ったよ。
素晴らしい体験だった。 そして地球の裏側まで息子達を出す決意をしたご両親には敬服の気持ちで一杯です。無事、病気もせずスケジュールを全部クリアしてきました。 これで今回のブラジル遠征プラス今野塾は解散します!! 全てに関った皆さんお疲れ様でした。
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